「原木栽培」って耳にしますが、分かっているようでよく分かっていない気がします。
樹木であればどんなものでも原木として使うことができるのでしょうか?
そこで今回は、ひらたけの原木栽培に適した「木」の種類について紹介していきます。
そもそも原木栽培って何?
簡単に説明すると、栽培に適した木に穴をあけ、そこへひらたけの種を入れ育てていく方法です。
栽培に使う木は「榾木(ほだぎ)」と呼ばれ、野生に近い状態で栽培していきます。
榾木となる「木」の葉が落ちてしまい新芽が出るまでに、伐採を行います。
伐採後は大きさを90㎝にそろえて、横並びに20㎝くらい間をあけて穴をあけます。
冬から春にかけて、原木ヒラタケの種をそこに入れ、木槌で打ち込みます。
この作業を終えたら、榾木を1本ずつ並べ、ビニールやマルチシートなどで包み湿度を高くします。
7月になると、適度な水分と日が差すような環境に、10㎝くらいの間隔で榾木を並べます。
秋を迎える頃には、ヒラタケが大きく育っていく姿を目にすることができるでしょう。
しかも、同じ榾木から数年間は収穫できるそうです。
原木栽培に適した「木」のタイプは?
葉の形が広い、いわゆる広葉樹であれば原木栽培に適していると言われています。
広葉樹は大きく、落葉広葉樹と常緑広葉樹に分類されます。
ちなみに、落葉広葉樹は秋になると葉が散るタイプ、常緑広葉樹は年間を通して葉が散らないタイプです。
そのうち原木栽培に適しているのは、落葉広葉樹になります。
具体的には、クルミ、ヤナギ、ポプラ、クワ、リンゴなどです。
しかし、広葉樹であればどんなものでもひらたけが発生するとは限りません。
使用する原木の種類によって、ひらたけの収量が左右される場合があるようです。
ひらたけの原木栽培に適したものは、ブナ、エノキ、ヤナギ、ミカンなどです。
まとめ
原木栽培に適した樹木は、広葉樹でしかも落葉するタイプのものです。
しかし、落葉広葉樹の種類によってひらたけの発生に差が出てくるので適したものを使いましょう。
ふだん何気なく食している、きのこの栽培方法について何も知らなかったと思い知らされました。
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