中華料理でおなじみのきくらげですが、栽培方法には菌床栽培と原木栽培があります。
この記事では菌床栽培について、その生産量と栽培方法をご案内します。
日本のきくらげの生産量
日本で消費されているきくらげは、ほとんどが中国からの輸入品です。
国産品は1~2パーセントほどしかありません。
その中でも生産量が特に多いのが、北海道(1位およそ64トン)、熊本県(2位およそ57トン)です。
九州地方は、アラゲキクラゲの生産に適した気候だと言われていて、菌床栽培が盛んになってきています。
きくらげの菌床栽培の方法
きくらげの菌床栽培は、まず菌床を作るところから始まります。
おがくずやきのこの栄養となる米ぬかを混ぜ合わせ、袋に詰めて四角く固めます。
その袋を殺菌し、余分な菌を取り除いてから、キノコの菌を植え付けていくのです。
このとき、作業をする人も清潔な手袋と服装をして、雑菌が菌床に付着しないように気をつけます。
きのこ菌を植え付けた菌床は、適切な環境と温度(18℃~30℃くらい)を保った部屋で、2.3か月管理し、熟成します。
菌が繁殖をはじめると、白い部分がもやもやと増えていきます。
菌が増え始めたきくらげの菌床は、菌床を育てる専用の施設に移され、じっくり育てられます。
家庭で栽培する場合も、専用の部屋で厳重に管理します。
きくらげの収穫は、機械ではなく手作業で行われます。
きくらげはカサがひだ状になっているため、機械で刈り取るとカサにまで傷をつけてしまう恐れがあります。
ひとつひとつはさみを使い、丁寧に根本から切って収獲されていくのです。
まとめ
実際に家庭で菌床栽培を始めるのはハードルが少し高いです。
ですが多くのきのこは、子どもの自由研究向けの栽培キットが多く発売されています。
本格的な栽培が体験できますので、まずはキットを買って栽培してみてはいかがでしょうか。
採れたてたてのきのこは、ジューシーでとっても美味しいですよ。
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