店先でひらたけを目にする機会も増えてきましたが、いったいどんな栽培が行われているのでしょう。
きのこ類はほとんど年間を通して、価格に変動がありませんが、栽培方法と何か関わりがあるのでしょうか?
そこで今回は、ひらたけの栽培法について紹介していきたいと思います。
そもそもオガ菌っていったい何?
使用される種菌にも種類が合って、オガ菌、駒菌、成型菌の3つがあります。
オガ菌は種菌の1つで、オガ屑に培養したものがオガ菌と呼ばれています。
オガ屑と菌が固形状になっていないため、榾木に植え付ける際は溶かしたロウで栓をする必要があります。
手間はかかりますが、種菌の広まりが早く、周囲に拡散していきます。
大手の工場などでは、オガ菌に栄養を与えた状態で大きく育てていると言われています。
駒菌は、種菌を木駒に培養したもので、木槌などを使い榾木に開けたあなに打ち込んで使います。
成型菌は、木槌を使わなくていいようにオガ菌をタブレット状にしたフタつきの成型菌です。
榾木の種類や暑さ、硬さなどを問わずに良質のきのこを収穫することができます。
オガ菌栽培で注意することは?その方法は?
オガ菌を榾木に植え付ける際に、直径1.2㎝の穴をあける必要があります。
溶かしたロウや発泡スチロールなどでフタをしなければなりませんので、打ち込む際は奥深くまでしっかりと入れてください。
フタのスペースが残るようにしておくことが大切です。
榾木を管理する場所については、適度な湿度があり太陽の光が差し込まないところを選びましょう。
種菌を打ってから5月半ばくらいまでは、毎日、水やりを行います。
6月から秋口にかけては急激な温度上昇に注意し、最高でも32℃以上にならないような風通しのいい場所を確保します。
榾木の表面が乾いている状態であれば、たっぷりと水やりを行ってください。
まとめ
榾木を使った栽培方法にもこんな種菌として3つも種類があるとは思いもしませんでした。
私たちの知らないところで、いろんな方の精魂込めた思いが形として出荷されているのだなとしみじみと感じました。
食糧自給率は依然として低い日本ですが、しっかりと安全で安心なものを見極められる目を養っていきたいものですね。
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