一般的に原木栽培のキノコの方が、味も香りも良いと言われています。

では、榾木(ほだぎ)に種菌を植え付けますが、いったいどんなものを使っているのでしょうか?

ふだん何気なく耳にしていることだからこそ、意外と知らないことが多かったりします。

そこで今回は、ひらたけの種菌の種類について紹介していきたいと思います。

いくつの種菌があるの?

ヒラタケ 菌 種類

きのこ類の種菌は全部で3種類あり、オガ菌、駒菌、成型菌です。

オガ菌は、まず広葉樹のオガ粉、トウモロコシ、フスマなどを攪拌して培地を作ります。

それを特殊加工された袋へ詰め込み高圧殺菌をし、無菌室にて種菌を入れ、一定の環境で管理していきます。

駒菌は、次のような工程を経て作られています。

コルクのような木片に糖分などを染み込ませ、雑菌を通さない特殊なフィルター付きの袋に入れ、殺菌処理を行います。

完全に殺菌された木片(生駒)に種菌を植え付け、一定の温度と湿度の下で培養して作られています。

成型菌は、オガ菌をばらしながら型にはめ最後にフタを取り付けて作られています。

いわばオガ菌と駒菌のいいとこどりです。

スポンサードリンク

それぞれの種菌のメリットとデメリットについて

オガ菌は榾木の性質を選ばず、菌がすぐに広がってくれるので、植菌したその年の秋から収穫が期待できます。

ただし、植菌の際にはしっかりと奥深くまで打ち込み、最後に溶かしたロウでフタをする手間はかかります。

駒菌は、植菌の際にそれほど強く打ち込む必要はなく、穴の大きさも8.7㎜くらいで大丈夫です。

しかし、榾木の樹皮がしっかりと腐ってからでないとキノコの発生は望めないため、収穫は3年後の秋になります。

成型菌は、春までに植菌すれば、榾木の性質を問わず、質のいいキノコを収穫することができます。

菌の量が多く、定着力が優れているため、比較的作りやすいと言われています。

まとめ

種菌と呼ばれるものに、こんなにも多くの種類があるとはビックリしました。

種菌を作る時からしっかりと環境の整った施設で管理されているほど、デリケートな野菜であることを初めて知りました。

ですから、いかに天然物のキノコがいくつもの偶然が重なってできたものかがお分かりいただけると思います。

スポンサードリンク

今のあなたにおすすめの記事

スポンサードリンク