しめじと一口に言っても、いろいろと種類があるのをご存知ですか?本しめじ、ぶなしめじ、はたけしめじやブナピーなどがあります。その中でもスーパーなど一般的に流通し最もよく食べられているのが、ぶなしめじです。今回はぶなしめじと本しめじの違いや栄養価を比較してみました。
ぶなしめじと本しめじの違いは?
一般的に流通しているぶなしめじは、シメジ科シロタモギタケ属のきのこです。そのほとんどが人工栽培されています。ブナの木に生える天然物もありますが、あまり流通はされていません。天然物のぶなしめじには苦みがあるのですが、人工栽培されたものは味にくせがなく歯ごたえも良いため、ジャンルを問わず様々な料理に使われています。
本しめじは、シメジ科シメジ属のきのこです。大黒しめじとも呼ばれ、天然物はコナラやアカマツといった広葉樹林に寄生します。本しめじは人工栽培がかなり難しく、希少なため値段も高く、高級食材でした。しかし近年は人工栽培ができるようになり、スーパーなどにも流通し、手に入れやすくなっています。それでも値段は本しめじの方がぶなしめじよりも高くなります。見た目はぶなしめじより大きく、傘も軸も丸くコロッとしています。
ぶなしめじと本しめじの栄養価を比較
ぶなしめじと本しめじに含まれる栄養価は似通っていますが、本しめじにはグアニル酸やグルタミン酸といった旨み成分がより豊富に含まれています。「香り松茸、味しめじ」と言われるしめじは本しめじのことで、味はきのこの中で一番おいしく、松茸に勝る旨みがあるとされています。また肝臓で働くアミノ酸であるオルチニンという栄養素も、しめじには多く含まれています。オルニチンと言えばシジミが有名ですが、肝臓の機能を向上させ成長ホルモンの分泌を促し、美肌にも良いとされています。100gあたりぶなしめじで140mg、本しめじだと160mgのオルチニンが含まれており、その量はシジミを上回る7,8倍と言われシジミ以上に注目されています。
まとめ
ぶなしめじと本しめじは同じシメジ科でも見た目や手に入れやすさがかなり違うようですね。松茸に勝る旨みがあると言われている本しめじ。値段は少々お高いですが、手に入れる機会があれば是非食べてみたいものですね。
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