なめこは、わたしたちの食生活のなかで、主に味噌汁の具やおひたし、炒め物などの料理の食材として広く多用されています。
栄養も豊富なのですが、今回は、この身近な食材である“なめこ”の栄養成分が妊婦さんの食生活にとってよい影響を与えることが出来るのかどうかをご紹介したいと思います。
なめこについて
なめこは、モエギタケ科スギタケ属のキノコの1種です。
元々は日本原産のきのこで、中国や台湾などに分布しています。
しかし食用としているのは日本だけなのです。
原木栽培が始まったのは大正時代頃からで、戦後になり菌床栽培の技術が確立され、現在ではこの製法で生産されたもののほとんどがスーパーなど店頭に置かれています。
菌床栽培のなめこの特徴は、肉質が柔らかく色とぬめりが薄いところです。
名前の由来は、この特有のぬめりから「滑らっ子(ヌメラッコ)」となり、現在では、「なめこ」といわれるようになりました。
なめこの栄養成分は?
なめこは、他のきのこと同様に多くの栄養成分に富んでいます。
そして低カロリーな食材のひとつです。
- ビタミンB群
- 葉酸
- パンテトン酸
- カリウム・マグネシウム
- 食物繊維
- トレハロース
- コンドロイチン
などが含まれます。
妊婦さんにとってよい栄養成分は?
前述の栄養成分から、特に妊婦さんにとって悪影響のある成分はないようです。
逆に特によいと思われる成分をあげます。
葉酸
妊娠期に欠かせることができない栄養素として今、注目されています。
葉酸は、水溶性のビタミンB群の1種です。
代謝との関わりが深く、タンパク質や核酸の合成に働きかけて細胞の生産や再生を助けて、体の発育を促進させる効果があります。
細胞の生成に必要不可欠な栄養素なのです。
又、赤血球の生産を助ける担い手となる造血ビタミンでもあります。
なお核酸は細胞の核の中で遺伝情報を保存し、情報通りの指令を出す重要な生命の根幹と言えます。
このように赤ちゃんの新たな細胞が作られる妊娠期や授乳期のお母さんたちには、葉酸はまさに必要不可欠な存在と言えるでしょう。
ちなみに2002年からは、母子手帳に葉酸に関する記述がなされています。
食物繊維
なめこに、含まれる食物繊維には、水溶性のβグルカンがあります。
βグルカンは腸内の不要物資を排除する働きがあると言われております。
このようなことから妊娠中の便秘の解消や風邪の予防に効果が期待できると言われています。
まとめ
以上、今回は“なめこ”が妊婦さんにとって強い味方になり得るかどうかの記事を、その栄養成分と合わせてご紹介させていただきました。
そもそも食物繊維は、便秘に悩まれる妊婦さんにとって必要不可欠な栄養素です。
さらにキノコ類はもともと利尿性の強いカリウムを多く含むので、むくみなどでお悩みの妊婦さんにもその手助けが期待されるところでしょう。
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