松茸は秋の風物詩、日本には四季折々の美味しい食材があり、季節が変わるとやれ秋刀魚だとか、やかぼちゃだとか、柿だとか、台所を預かる主婦は忙しくもあり、楽しくもあるものです。
松茸も多少は無理をしても、シーズンに一度は食べたいものです。
今や私たち庶民の口に入るのは輸入ばかり、あの芳香は何処へやらです。
松茸が生える条件と生息場所
- アカマツがあること
- アカマツ林の樹齢 若くなく、古くなく
- 斜面や尾根の向き 南東向きが望ましい
- 土壌微生物の種類と量 乾燥土壌の微生物
- 立木の密度 スカスカでなくぎっしりでなく
- 腐植層の深さ 30㎝まで
- アカマツの細根の太さと量 細くなく、太くなく
- 母岩の種類
- 雨量、気温、湿度などの気候
自然界にはこれだけ厳しい条件を全てクリアできる瞬間があるのですね。
まさに神秘的です。
松茸の生息場所
アカマツ林のいずれかの根元。
それには松茸のでき方がポイントです。
松茸はヒダから胞子が拡散します。
一本一本のヒダに胞子がびっしり。
数百億の胞子がベールが破れると一斉拡散し、林に落ちます。
地面に落ちて地中に入り込むと、2次菌糸になります。
腐植層に落ちた胞子は、細菌やなんらかの生物と遭遇し、生き残りの攻防をし、残ったものがアカマツの細い根に感染します。
それから互いに関係を築き、5年を経て松茸が発生します。
松茸が出来る確率は天文学的な数字です。
偶然がたくさん重なり松茸になるのです。
まとめ
天然の国産松茸は年々取れなくなり、希少価値が高くなりました。
もはや庶民の口に入ることは、松茸が自然界に発生するくらいに難しくなりました。
人工栽培の研究は今もされていますが、実験に使う松茸の価格が高騰しているので、研究も難しくなっています。
海外ではアカマツだけではなく、ほかの松にも感染するそうですが、日本ではほぼアカマツになっています。
極稀にハイマツでも採れたことがあるようです。
市販の松茸のお吸い物は本当によく出来ています。
パスタにかけて和えてから、フライパンで煽り、数滴お醤油を垂らすと、なんともいえない贅沢な味になります。
今のあなたにおすすめの記事