松茸は朝鮮半島と日本で食べられています。
諸外国では、松茸の香りは『履き古した軍人の靴下の匂い』だと言われています。
あまりいい評価ではありません。
またラテン語の松茸は『吐き気をもようさせるキシメジ』と言う意味です。
ではなぜに日本人には良い香りとして受け入れられたのでしょう。
松茸の香りは大豆に似ているから、馴染み深いのではないかと言う説があります。
食べ慣れた香りということですね。
松茸の成分と香り
松茸の香りは、マツタケオールと桂皮酸メチルという成分によるものだと、日本人の研究者によって突き止められました。
約60年も前のことです。
そして、いまではとても馴染み深い『松茸の味のお吸い物』や、『松茸ごはんの素』など、庶民には大変有り難い製品が開発されました。
なんでも、この研究には500tもの松茸が使われたと話題になりました。
おかげでカサが開いて香りが抜けたものでも、魔法のエッセンスを振りかけるだけで、復活を遂げるのです。
いまで研究は進んでいますが、松茸の価格が上がりすぎて、十分な研究ができなくなりました。
桂皮酸メチルは、香料や食品添加物に利用されています。
この独特の香りは、ドリアンの主な香りの成分でもあります。
まとめ
なぜ松茸はこうも高いのでしょうか。
それは、天然ものしかないからなのです。
松茸はこの自然界のさまざまな偶然が重なることにより発生します。
要因はほとんどわかっているのですが、人の手によってその偶然が重なる自然環境を作り出せないのです。
それでも、松茸の釜飯の素を使い、天然に近い香りの松茸の釜飯を食べたり、松茸の吸い物を楽しむことができます。
また松茸を安いときに買っておいて冷凍保存もできます。
泥を取り除き、そのまま冷凍庫に入れて、松茸ごはんに使ったり土瓶蒸しにします。
ただし、冷凍保存した松茸は、ハフハフしながら食べる焼き松茸には向きません。
香り松茸、味しめじ。
なかなか表現できない微妙な香りですが、なぜこうも惹きつけるのでしょうか。
昔は松茸をザルに山盛りにして焼いて食べたものですが、いまでは一本が1万などと表示されていて、とても庶民には手がでません。
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