お鍋の季節になるとなめこを具のひとつに加え、もし余ったら冷蔵庫に保管して、後日味噌汁の具にしようと思ったら黒ずんで使えなかったという経験はありませんか?
実はなめこはキノコ類の中でも取り扱いによってですが、賞味期限の短い食材のひとつなのです。
今回、このなめこを冷蔵でなく冷凍にした場合の栄養状態と調理簡単レシピをご紹介したいと思います。
冷凍なめこにすると栄養が心配・・・。
わたしたちなめこ好きの日本人の多くは、なめこのぬるぬる食感がお気に入りだと思います。
この食感のぬめりは、水溶性多糖類の成分によるもののようです。
粘膜を保護する役割を持ち、ドライアイや胃潰瘍の予防にも役立つと言われています。
他にもコレステロールや発がん物質等有害物質の排泄を促進し、整腸作用や免疫力増強などの効果が期待されています。
そんな重要な栄養素が冷凍にするとなくなるのではないか?と心配ですね。
キノコは冷凍にすると栄養と旨味がアップする。
キノコ(なめこを含む。以下キノコと記述)は冷凍して栄養分がアップする?
キノコは低カロリーですが、食物繊維を多く含んでおり、ビタミンB群やカリウムなどのミネラル、タンパク質も含まれています。
そしてキノコを冷凍すると細胞内の水分が膨張し細胞壁を壊して栄養が溶け出すのです。
キノコを冷凍後、グアニル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などの値がそのまま調理した時の3倍の数値を示したというデータもあるそうです。
これらの栄養分は、生活習慣病の予防や脳機能の活性化にも寄与すると言われています。
キノコは冷凍して旨味がアップする?
前述したグアニル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸は旨味成分として有名ですね。
結果として、今まで働いてなかった酵素が動き出すことによって旨味がアップするようです。
冷凍なめこの簡単調理レシピ
☆冷凍なめこのお味噌汁(2~3人分)
<材料>
なめこ 1袋
長ネギ 2/1本
水 約450CC
顆粒出汁 小さじ2/1~
味噌 大さじ1~
<調理手順>
- なめこを袋のままの状態で冷凍庫に保存しておきます。
- お鍋に水と顆粒出汁、凍ったなめこを入れて煮立ちさせます。
- なめこをくずしながら、切った長ネギを入れて1~2分程度煮立てて火を止める。
- 味噌を溶かして出来上がりです。
※冷凍されたなめこは比較的濃くなっているので、出汁は少なめで大丈夫です。
肌寒い台風のよるに。
賽の目に切って冷凍しておいた冬瓜となめことオクラの卵スープ。#冬瓜 #ばんごはん pic.twitter.com/vRLNMb29W2— びりじあん@作品専用 (@viridian8888) 2017年9月16日
まとめ
以上、なめこを冷凍にした場合に栄養がアップするかどうかについてと、冷凍なめこの調理簡単レシピをご紹介させていただきました。
冷凍後の栄養と旨味成分がアップするなんて、なめこの持つ潜在能力ってすごいですね。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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