舞茸の栽培にはどのような栽培方法があるのでしょうか。
舞茸の栽培方法を調べてみました。
舞茸の流通について
スーパーなどのお店で売っている舞茸のほとんどが人工栽培されたもので、野生の舞茸はごく少量です。
現在でも野生の舞茸はありますが、その希少性から高価で幻のきのこと言われて、松茸と同等かそれ以上に珍重されているそうです。
椎茸やえのき茸に比べると、舞茸は害菌に対する抵抗性が低くて、原木に直接種菌を接種しても菌が蔓延せず人工栽培は容易ではありませんでした。
しかし、1970年代半ばくらいに子実体を形成しやすい系統の選抜と原木殺菌後の育成方法の研究が日本各地で行われた結果、人工栽培方法が確立されて、1990年代頃から菌床栽培方法が普及して安価な菌床栽培によるものが広く流通するようになりました。
舞茸の原木栽培方法
原木は落葉広葉樹で、ミズナラ・コナラ・アカシデ・イタヤアカシデ・ヤマザクラなどが利用されます。
原木を10cm~30cmくらいに切断してポリ袋などに入れて加熱滅菌した後に、冷却して種菌を接種します。
暗く湿度を高くした育成室で十分に育成して、菌が蔓延した木を直射日光を避けて水はけの良い林間や日除けをした畑に埋め込みます。
埋め込み時期は、舞茸を発生させようとする1ヶ月前までに行うことが良いとされていて、天然の周期に合わせて子実体を発生し梅雨時期や秋に収穫を行います。
万が一害菌感染を発症したら、直ぐに羅漢した木を取り除き消石灰を撒きます。
地中へ埋め込みしないで、空調管理された室内で舞茸を発生させる方法もあります。
舞茸の菌床栽培方法
袋栽培と瓶栽培があり、各々に適した品種があります。
広葉樹のおがくずを原料として、菌糸伸長阻害物質を除去するために、加水堆積を施してから使用する場合もあります。
シイタケ廃ホダ木のオガコ・コーンコブミール・ビールの絞り粕など食品副産物も利用します。
栄養源は、コーンブラン・フスマ・乾燥おから・ジュース絞り滓・ハトムギなどが配合されます。
栽培は滅菌及び空調管理されたクリーンルームで行われます。
まとめ
舞茸の栽培方法には、原木栽培と菌床栽培があるのが分かりました。
インターネットショップで舞茸栽培キットを購入すれば、家庭でも舞茸栽培が楽しめます。
自分で栽培して収穫した舞茸の味は格別に美味しいと思いますよ。
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